
外側からホームページをサポートする

集客支援サイト、もしくはサテライトサイトとは、基幹となるホームページへ誘導リンクが張られている、対象を絞った専用サイト群のことを指します。
本体であるホームページの周囲をとりまくようなイメージから、惑星と衛星(サテライト)の関係に見立ててこう呼ばれるようになりました。
いまやホームページは訪問者が必ずしもトップページを経由して商品ページに流れてくるとは限りません。
訪問者が求めている探し物そのものではなくても、存在を知ればそれを必要としそうな層にまでアプローチできるツールとして、集客では大きな役割を担います。
なぜサテライトサイトが必要か
雑多に詰め込まれたホームページはつながりが不明瞭なだけでなく、内容が分かりにくいという弊害があります。
コンテンツの内容を丁寧かつ細かく、そして完全に網羅しようとするほど、こういった問題がついて回ることになるわけです。
今回は光ファイバーのモデムを商材とした例で、サテライトサイトの必要性を見てみましょう。
打ち出したいのは“光ファイバーのモデム本体”の商品説明となります。ここでは、いかにこの機器の性能が高いかという部分にスペースを割きたいところです。
しかし、訪問者のなかには「どうして光ファイバーにする必要があるの? インターネットの回線はADSLで十分だよ」と考えている人も当然含まれているでしょう。
そうした認識を持つ訪問者をも見込み客として取り込もうとすると、まずADSLから光ファイバーに変える利点を説明するコンテンツの追加が考えられます。
このような観点からみた場合、モデム本体だけでなく関連情報まで詳しく解説されている商品ページは、一方でとても親切なように思えます。
ただ、訪問者のなかには“光ファイバーの利点を理解したうえでやってくる人”も大勢いるという、もうひとつの側面を忘れてはいけません。
インターネット回線の種類に詳しい人にとって、商品ページにある光ファイバー自体の懇切丁寧な解説は、よけいなコンテンツであることを意味します。
見せる側の“ページの内容を充実させようとする努力”が、見る人によってはただのマイナス要因としかならないこともあるのです。
「できるだけ説明は詳しくしたいけど、それを邪魔と感じる人もいる」
さて、このように生じる矛盾をどう解決すればいいのでしょうか。
ここで役に立つのが、サテライトサイトの存在です。
まず、本体であるホームページでは、いかにこの機器の性能がすばらしいかという点を全面に押し出した商品解説に注力します。そして、モデムにまつわる「光ファイバー自体の話」や「光ファイバーとADSLの性能比較」などのサブコンテンツは、サテライトサイトのほうに回せばいいのです。
なお、サテライトサイトは本体のホームページから完全に独立した存在です。
つまり、本体のホームページとはまったく異なるデザインや、まとめかたのページを作れるという利点も大いに活用したいところです。
知りたいことだけを求めている人には適切な情報を提供し、付随した情報まで求める人には必要なだけ項目別に解説されたサブコンテンツを作り込む。
前述の矛盾した要求に応えられるのが、サテライトサイトの強みといえます。
また、ホームページをSEOの観点から見た場合、単一ページで扱う内容は少ないほど良いとされます。
極端にいえば、訪問者へ伝えたい内容をひとつのページでひとつの項目に絞るのが望ましいということです。
しかし、コンテンツの種類が多岐にわたる近年のホームページでこれを忠実に守った作り方をすると、非常に使い勝手が悪く見にくいものとなってしまうでしょう。
こうした問題も、目的別にページを切り分けた内容で構成されたサテライトサイトを作ることで解消できるのです。
複数の入り口という役割
これまで触れてきた特長のほかに、サテライトサイトはもうひとつの大事な役割を担っています。
それは「潜在的な見込み客」です。
ご存じのように、いまやホームページは訪問者が必ずしもトップページを経由して商品ページへ流れてくるとは限りません。この点に着眼します。
内容が用途別に絞られているサテライトサイトでは、ページごとに異なるテーマで構成されているはずです。
こうした性質を利用して、「検索エンジンなどでサテライトサイトを発見した訪問者を本体のホームページへ誘導」するのです。
いうなれば、訪問者が求めている探し物そのものではなくても、存在を知ればそれを必要としそうな層にまでアプローチできるツール。
サテライトサイトは、このように“より成果を出すホームページづくり”をサポートする、まさに衛星の名にふさわしい存在といえるでしょう





